8月中は夏休みをいただいたJoy Fellowsでしたが、いよいよ9月から活動を再開!そして最終水曜日の28日には、ゴスペルシンガー塩谷美和さんとピアニスト山本裕太さんをお招きして、スペシャルワークショップを開催いたしました。広く募集はしませんでしたが、3月の塩谷達也さんWS同様になんと28名の方が参加くださり久しぶりに熱気溢れる恵みのひと時となりました。
横田基地の黒人教会でクリスチャンになり神様の圧倒的な愛と共にゴスペルと出会った美和さん。ゴスペルを楽しく、そしてただ感動して歌うだけでなく「これを伝えるものになりたい」という思いで直ぐにディレクターへの道へ進まれたとの事。
黒人教会の礼拝は朝から超盛り上がりハイテンション!しかしその背景には黒人霊歌が生まれた歴史がありました。作者も分からない、名も無い奴隷たちが残していった歌を、文字の読めない彼らは口伝で語り継いでいきました。そして過酷な環境の中で、聖書にある言葉通り「私は神様にあって自由なのだ。もう奴隷ではない。新しい神の子供として素晴らしい祝福を受け継ぐものなのだ」という祈りとともに歌い継がれていったのだそうです。
『色々な問題や様々な環境がある中で、彼らはまず歌いそして歌う中で力を与えられていった。戦う前に力を求めるのではなく、戦いながら力を得ていく、そんな彼らの歴史が残した黒人霊歌=ゴスペルだからこそ私たちにこれほどたくさんの「力、希望、勇気」を与えてくれる。それは驚くべき神様の計画で、私自身がブラックゴスペルで圧倒的な賛美に出会って、私だけのものではない、ここには何かが与えられている、これが日本人の心の目を開かせるものだと感じた。 奴隷ではない物質的にも恵まれた日本人の「豊かさ」だけでは手に入らない、私たちの心の奥底にある求めている平安や自由というのはお金や名誉では絶対受けられない、それを神様は満たしてくださる。私たちが賛美を歌うのは一時かもしれないが、神様は永遠のヘリテイジ=財産を与えてくださる…』・・・そう美和さんは語ってくださいました。
神様への感謝と喜びで叫ばずにはいられない黒人たちは、叫ぶ言葉を「良い言葉」に変え、そのままゴスペルの歌詞になっていったのでした。今日歌った『Negro Spirituals(黒人霊歌)メドレー』は美和さんの最新アルバムの中の1曲ですが、メドレー4曲にもそれぞれ次のような意味が込められています。
*Glory Hallelujah
『ハレルヤと感謝を捧げると、どんどんburden=重荷が降りていく。ハレルヤと心から叫びたくなる』
*This little light of mine
『私の小さな光を輝かせよう。必ず私たちは神様に与えられた光がある』
*Jesus on the mainline(mainlineは電話交換手がいた時代、相手に通じた時のキーワード)
『あなたが神様に呼びかけた時に、神様はいつも聞いてくださっている。神様を呼び続けよう』
*Down by the river side
『奴隷という重荷を降ろして川を登って行こう(=逃げて行こう)。戦いの道具を下ろして世界中の人たちと握手しよう』
発音の指導を受けながら歌詞を読み合わせ、4曲ダダダダーっと音取りしてから「とりあえず行ってみよう‼️」と通して歌ってみましたが、美和さんのパワフルなディレクトと裕太さんのグルーヴ溢れるピアノにグイグイと引っ張られて全員無我夢中でついて行きました。
そしてなんと最後には美和さんオリジナルの「Know that the Lord is God」をご本人のリードで歌うという光栄に預かりました。目一杯身体を動かしながら改めてめちゃくちゃ楽しい曲だなーと実感した私たちでした。
さて、もっともっとブラッシュアップしたい私たちは、改めて美和さん、裕太さんを講師としてお迎えし、月1回のペースでワークショップを開催する事にしました。ブラックゴスペルを学びながらJoy Fellowsの新しいシーズンを一緒に作って行きたいです。
*マスク無し集合写真は「話さない」を厳守しながら一瞬だけ外して撮影しました。