去る3月29日に2ヶ月ぶりとなる塩谷美和&山本裕太ゴスペルワークショップvol.6が開催され、先日ジョアンナさんのWSで歌った2曲について、改めて歌詞の発音から各パートの音までしっかりブラッシュアップして頂きました。
何より大切なのは「もっと自由になる!間違いを恐れずに声を出す!」だそうです。
真面目で恥ずかしがり屋な日本人にはなかなかハードルが高いですが、私たちJOYなら出来そうな気がするっ?!

前半の「Ride On King Jesus」、まず発音のポイントは「顔も近づける!」。黒人英語の発音にはルーツであるアフリカの言語も混ざっているので、なるべく目を見開き(でも眉毛はあげない!)鼻を横に広げる(特にNの発音は前歯が見えるくらい!)様な意識で、成り切ることが大事。ほうれい線など気にしてはいられません(笑)
また子音やRの発音など、単語一つ一つをしっかりと確認しました。

そして新たに美和さんが歌詞を加えてより深さ&力強さがアップ!追加されたのは「I keep so busy praising my Jesus. Ain’t got time to die」(Jesesを賛美するのに忙しくて、死んでる暇なんかない。「A’int got」はスラング)
これは黒人が自虐的に奴隷の苦しさをジョークに変えたもので、生まれながらに辛く厳しい運命を負いながらも目に見えないもの=Jesusに希望を抱くという熱い信仰心が歌詞の裏に含まれているそうです。

後半は「Lift Every Voice and Sing」の2番までを復習しました。
この曲は1900年に公民権運動家であった作家ジェームズ・ウェルドン・ジョンソンが作詞し、彼の弟であるJ.ロザモンド・ジェームズがエイブラハム・リンカーン大統領の誕生日を祝して曲をつけたもの、と言うお話がありました。
リンカーンの誕生日は2月、黒人歴史月間はそれに合わせて2月なんですね。

『私たちには分かり得るのが難しいですが、深く傷ついた、悲しい歴史の中で生まれたのがゴスペルだと言うことを思い出してください。
私たちにも日々囚われているものがあるかもしれないけれど、私たちは奴隷ではない、新しい人生が与えられていることを感じながら、名もなき奴隷達に敬意を持って歌いましょう!』

美和さんの深く暖かいメッセージで、また少し黒人たちの歴史と情熱から生まれたブラックゴスペルのルーツを学んだ気がした私たちでした。
次回4月12日のワークショップでは「Ride On King Jesus」をもっと掘り下げていく予定です。